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さて、「今日の一言メモ」第657回です。
「驢事未だ去らざるに馬事到来す」
「驢事未だ去らざるに馬事到来す」(ろじいまださらざるにばじとうらいす)とは、一つのことが終わらないうちに、別のことが起きることの例えです。
「驢」はロバの意です。ロバに関することが終わらないうちに、馬に関することが出てくることからこう言われるようになりました。「馬事未だ去らざれば馬事到来す」とも言うそうです。
ネットは没頭を妨げることもある
子どもの頃、夢中になって遊んで気がついたら日が暮れていて、慌てて家に走って帰った……そんな思い出は誰にでもあるのではないでしょうか。
僕の世代であれば、カブトムシを追いかけたり、街中の水溜まりに毛が生えたような小さな池でザリガニ獲りに夢中になったり……
あの頃のように夢中になって、それこそ寝食を忘れて何かに取り組む、そんなことが最近どんどんなくなってきたように感じています。
最近では、FacebookやTwitter、Instagramその他のSNSの普及により、かつての電子メールだけだった時より遙かにコミュニケーション手段が増えています。
それはそれで便利なことですが、何かに取り組んでいる時にメッセージが届き、その着信を知らせるサウンドや画面にポップアップされる小さなウィンドウが表示され、注意を逸らせます。
何かに集中したい時は、そうしたサウンドやウィンドウを出さないように設定して取り組んでいる方も多いでしょう。
また、文章を書いている時も、つい類語や関連情報を調べるのにネットの世界に入り、そのままネットサーフィンしてしまったりなど日常茶飯事です。インターネット接続を切ってしまえばいいわけですが、それはそれで不便ですし……。
気を散らさず、集中力を持続させるには
子どもの頃は、ザリガニ獲りならもうそれだけに夢中で、日が暮れようが何しようが他のことには目もくれずでした。なんとか、あの頃の集中力を取り戻したいなぁ、と思う今日この頃です。
考えてみれば子どもの頃、なぜザリガニ獲りに夢中になっていたかといえば、それが「面白い」から以外にありません。
であれば、集中力を持続させるには「好きなこと」をすれば良さそうです。でも、そのためには「やりたくないことをやめる」必要があります。
なぜか大人になると、やりたくないことを渋々やらなければならない場面が多くなります。それは、やらないと誰かが困るとか、やらないと誰かに嫌われるとか、陰口をたたかれそうだからとか、評価が下がりボーナスが減るだとか、昇進に影響するだとか……。
とすると、やりたくないことをやめるためには、人に嫌われたり評価されないことを恐れず、好きなように生きることに罪悪感を感じない図太さが求められそうです。
僕は、以前勤めていた会社を辞め、フリーランスのITコンサルタントとして独立起業して10年、いい加減面の皮も分厚くなり、やりたくない仕事を断る自由も身につけつつあり、好きなように生きる道をなんとか目指しています。
まあ、それでも好きなことばかりやっているわけにもいかない現実もありますが。
そうだ……確定申告の準備をしなくては。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.1.31記)